屋島在住の「現代の名工」

ぜひ足を運んで、と堀さん親子

屋島在住の「現代の名工」
高松市美術館　市民ギャラリーで親子表装展開催（～９月２日）

JR屋島駅前で「掘得感堂」を営む堀安二さん（７２）は、表具師として昨年、厚生労働大臣より表彰された「現代の名工」です。掛け軸や額縁などの表具から、国宝級の文化財や古美術の修復までを手がけています。
そんな父親の背中を見て育った娘の田尾京子さんは、現代の住宅に合うようなモダンな表装を提案し、自身の心象風景を描いた掛け軸なども制作しています。今回は初の親子展を企画し、約５０点の作品を展示公開しています。
１６００年前後に描かれたとされる狩野山楽の襖絵や、江戸時代の書画がずらり。時を経ても色あせない、「本物」を間近で見る貴重な機会です。
「これであと１００年は大丈夫」。作品を見ながらうなずく堀さんの瞳は、数百年先までを見据えています。文化財と真摯に向き合い、腕１本で過去と未来をつなぐ、まさに「名工」の仕事を見に、ぜひお出かけください。